幹と枝葉

仕事に限らず、人生の中では幹と枝葉を間違えてはいけません。ところが、多くの人がこれをよく間違えてしまうのです。見分け方は簡単。幹の部分の多くは、時間は掛からないけど、とても面倒くさいもの。枝葉の部分の多くは、誰でもできるけど時間が掛かるもの。すごく『やった気』になった時は要注意。

もう一度、守破離について

少し前に守破離について書きました。今日まで書いてきた『模倣』『成長』『進化』の事です。まず真似る。そしてプラス1を実践して型から飛び出す。すると、自発的な自分流が生まれる。それぞれが省略する事のできない、必要なステップなのです。

模倣

成長と進化を目指す前の段階の人は真似をする事です。疑問を抱いても、ひたすら真似をする事です。簡単な事でも、難しい事でも、あなたが付いて行こうと決めた人を真似するのです。話し方、身振り手振り、食べ方からあくびの仕方まで、とことん真似をしていると、その人と同じ景色が見えてきます。

進化とは…

進化とは、言われてもいない事が新たに自発的にできるようになる事。そのためには、創意工夫、向上心、問題意識、気付き、分析力、行動力…など、いろんな要素が必要になってきます。まずは意識することから始めてみよう。

成長とは…

成長とは、言われた仕事に+1の工夫ができるようになる事。言われた事すらできないのは論外。まずは、言われた事がキチンとできるようになることです。

言い訳

言い訳が先行している間は成長も進化もありません。言い訳は現実逃避のひとつです。なぜなら、ラクだからです。『…しようと思ってました』や『…するつもりでした』と言う前に、どうしたら出来ていたのか反省するところに成長も進化もあります。今日から言い訳無用を実践してみよう。

自主性

これはどうしたらいいですか?と尋ねる前に、どんな答えが返ってくるか想像してみましょう。誰かが同じ質問をしてきたら、どんな答えを返してやろうか考えてみましょう。すると最初の質問は、これをこうしてもいいですか?に変わります。これが自主性の基本です。言っておきますが、月とスッポンです。

状態目標と行動目標

禁煙したいなぁ、車を買い替えたいなぁ、というのは状態目標。一方、明日から1日10本に減らす、毎月3万円ずつ貯金する、というのが行動目標。状態目標だけだと立てやすいが達成することはない。行動目標を立てるのは勇気がいるが、実行できれば確実に目標達成に近づける。今あなたに必要なのは?

想像力

最近の、特に20代〜30代の若者はイメージする能力に乏しい…とよく耳にしますが、これは間違い。むしろ逆で、若者の想像力には大きな可能性を感じます。日常のちょっとした気遣いや些細な事から、将来の夢や願望まで、大いに想像して、イメージを膨らませて、たくさんワクワクしてみよう。

第三の目

仕事中、商談中、カラオケ中、雑談中、入浴中、食事中…どんな時でも、自分自身を上空から客観的に見下ろす、もう一つの目を持っている人は強い。想像力、集中力、素直さ、忍耐力…色んな能力が必要に思われ、難しいと感じられるかもしれないが、意外に好奇心さえあれば出来たりするものだ。

変化

市場は常に成長します。市場の成長について行き変化していかなければ結果は得られません。変化するのは苦痛です。変化しない方がラクなんです。でもそれだと『変化しない限られた市場』にしか対応できません。常に変化する大部分の市場についていくには、自分自身がどんどん変化するしかありません。

ハッタリ

優秀なビジネスマンになるための第一歩は、優秀なビジネスマンらしく振るまう事です。ハッタリかまして優秀なビジネスマンらしく振るまっていると、本当に優秀なビジネスマンとはどのようなものか、次第に分かってくると言います。形から入って継続していれば、やがて魂が宿って本物になるのです。

仕事量と作業量

作業は数、仕事は創造の深さ、営業のための戦略を練る事を含む段取りは仕事、営業活動そのものは作業、これらの違いを明確にする事が大切です。作業対仕事の割合は中身も掛ける時間も9対1まで、それ以上を仕事に費やすのも、作業時間がそれ以下になるのもダメ。営業結果は事務所の中では出せません。

前を向く

かくかくしかじか…だからできませんでした。このように、できない理由を指折り数えてみたところで、何一つ解決する事はありません。そんなヒマがあるなら、どうやったらできるかを考えよう。××だからできなかった…というのは過去のこと。○○したらできるかも…は未来の話し。前を向くとはそういう事です。

熱意

押しが強いという事と強引であるという事とは意味合いが全く違う。押しが強いという事は熱意であり、強引であるという事は利己的であるという事。まっいいかぁ〜という諦めは熱意の欠如であり、そこを何とかお願いします〜という再アタックは強引などではありません。これこそが押しの強さであり、熱意の現れです。

お金

お金は間違いなく人を選びます。間違いなくです。自分の事にしか使わない人の所へは行きたがりません。人のために活きた使い方をしてくれる人の所へは、雪崩のごとく流れ込んできます。自分個人のため、自分の家族のため、友達のため、赤の他人のため、あなたのお金の遣い途を一度見つめてみましょう。

努力の方向性

釘を打つのに、ハンマーを使うと効率がいい。でもドライバーの柄の部分で釘を打つような非効率な仕事の仕方をしていませんか?釘を打ちつけるというのがゴールなら方法は沢山あります。どうやって達成するかが戦略です。思い切って電動釘打機に投資する方法もある。

目標

いつかは痩せたいなぁ…これは目標ではありません。願望です。願い望むものであって、他力本願。今月末日までに2kg体重を落とす。その為に今日の食事内容はこうで、これだけ運動をする。明日はこうで明後日は…そして、何事が生じても言い訳なしに、すると決めた事を実行し達成する。これが目標です。

訪問件数

これまで何回も話してきましたが、営業の基本は『如何にして訪問件数を増やすか』に尽きます。例えば、1万世帯の市場があります。1日に100件の面談ができるとします。100日後に訪問可能な世帯は何件あるでしょう?正解は1万世帯です。何度も何度も訪問してお会いする、これが地域密着ということです。

分析

何をやっても上手くいかない事は、誰もが経験します。そして誰もが、なぜ上手くいかないんだろうと悩みます。悩んでいるばかりでは進歩がありませんから、どうすれば上手くいくんだろうと分析を始めます。でも、本当に大切なのは、上手くいった時にこそ、なぜ上手くいったんだろうと分析することなのです。

基礎を固める

野球選手はファインプレイの練習なんかしません。どのレベルの選手も繰り返し繰り返しキャッチボールをして、走り込みをして、素振りをします。なぜなら、基礎を固める練習の、その繰り返しの先にしか、偉大な結果はあり得ないことを知っているからです。営業のプロは何をして基礎を固めればいいのでしょうか?

角度

ほんの少し見る角度を変えることで、今まで見えなかった部分が見えてくることがあります。当たり前と思っていたことが見当違いだった、ということが多々あります。この商品はお客様にとって本当に必要なのかと考えていたら、実はお客様はこの商品のことを全く知らなかった、という新しい発見があったりするんですよ。

返事

人から呼ばれた瞬間に、とっさに無意識に出る返事はとても大切です。無意識に出る返事を意識しなさいというのは難しい話ですが、普段から意識することで変えることができます。すがすがしい返事をされてイヤな気持ちになる人はいません。ならば、そんな返事ができるよう普段から意識しておきたいものです。

叱られ方

ミスをしたら叱られます。叱られ方を見れば、その人ができる人かどうかが分かるといいます。でも…、◯◯さんが…、…という意味だと思っていました、■■さんにつかまってしまって…、どれももっともらしい理由ですが、残念ながら全て言い訳です。すべてを他人のせいにする人に進歩は望めません。

モチベーション

モチベーションがあがりません。モチベーションはどうやったらあがりますか?上司がモチベーションをあげてくれません。…これらは全て間違い。モチベーションはあげてもらうものではありません。自分であげるものでもありません。自身をある環境に置くと勝手にあがっていくものです。真夏にコートを着ていると暑いです。汗をかきますよね。その状態で、汗を止める方法を教えて下さい、誰も汗を止めてくれません、と言っているようなものです。本人は真剣です。そして、この環境ではコートを脱ぐという発想がありません。問題は何かのきっかけでコートを脱いだ時です。コートを脱いだ時、つまりモチベーションがあがっている時に、なぜ今モチベーションがあがっているのかを考えなくてはいけません。モチベーションがあがる環境は人それぞれ。自分のモチベーションがあがっている時に、その環境をよく観察していると、この手の問題は簡単にクリアできるようになります。

過程と結果

これは人によって意見の分かれるところでしょう。ひとつ言えるのは、結果よければ全て良し…を言い出した頃から、日本という国はおかしくなったということ。勝つか負けるか、もちろんそれも大事。だけど、本気でやれたかどうか、ボクは個人的にはそちらを優先させたい。

妥協

妥協というのは、まっいいか〜と目指していた夢や目標とは違う何かを受け入れてしまうことです。大抵の場合、夢が実現していなかったり、目標を達成できていない時に、その状況を受け入れていまうことを言います。問題なのは、その夢や目標を見出したあの時に、今の妥協も受け入れていたんですか?…ということ。

核心

どうでもいい事を言い訳にして、本当にやらなければならない事から目を背けてしまうと、結果は絶対についてきません。どうでもいい事というのが何なのか、本当にやらなければならない事というのは何なのか、ちょっと考えれば分かりますよね。本当に大切な事というのは、大抵しんどいものです。

イメージ ②

営業に携わる者がイメージングなどに時間を費やすなど…。営業は現場に出てナンボなのでは…?その通り。でも現場でウロウロしているだけでは成果はあがりません。だから、まずはイメージングです。慣れれば現場への道すがらイメージングが完了します。それまでは、あえてイメージングに時間を割くのです。

イメージ ①

達成するべき目標が、瞼の裏側で具体的な映像としてイメージできるまで、営業に出発してはいけません。少しでも早く現場に出ようという心構えは立派ですが、イメージなくして成果はあがりません。まずはイメージングで、今日達成するべき目標を全身に染み込ませましょう。

社長の仕事について

昨日の投稿で書いたのは、社長の『仕事』についてです。社長は従業員さんに、作業の仕方を教えます。これは作業です。仕事と作業は違います。社長の作業は膨大です。作業をしない社長なら、壁に写真だけ飾っておけばいいのです。責任を取って欲しい時だけ電話すればいいのです。