コンビニ弁当③

目の前にあるコンビニ弁当を食べる前に、ほんの少し考えてみて欲しい。このコンビニ弁当には一体どれくらいの人が関わってきたのかを…。


例えばお米。


もちろん農家の人が丹精込めて育てた稲から収穫されているのでしょうが、農家ひとりの力でお米はできません。稲を植えるには、昨年の土を耕すところから始まります。そのためには耕運機などの道具が必要です。この耕運機も、それを作った人がいます。設計した人もいます。

耕運機を作るために必要な材料が必要ですね。鉄だけあっても作れませんから、パーツを加工してくれる業者さんがいます。ネジを作る人、塗装に関係する人、ゴムを担当する業者もいるかも知れませんね。

例えばネジを作る業者さん、そのネジを作るためには多くの機材が必要です。それぞれのパーツを作る業者の経営者から技術者まで…もう、途方もない数の人がそこには関わっています。

業者さんと一口に片づけられないことに気付いていますか?その人がその会社に入社するまでには、幼稚園から小学校、中学校、高校、大学と進学し、就職活動中も数えきれない程の人のお世話を受けながら、やっとその会社に入社できるのです。

究極のところ、直接的&間接的、そして時系列的には全人類規模の人が微妙にかつ複雑に絡み合っていくのです。

お米ひとつの事でも、このように考えることができますよね。そして、このように考えていくと、ハンバーグ、とんかつ、エビフライ、サラダ、パスタ…、気が遠くなりそうですね。恐らく、数百万人~数千万人という規模の人が絡み合って関わり合って、初めて目の前の弁当になるんだということが分かります。


ここで、コンビニ弁当からは少し離れますが、じゃあ、あなたの目の前にある、普段は気にも留めない多くの物には、また、あなた自身の人生には、どれくらいの人が関わっているのでしょう?


…。


……。


………。


だから、感謝を忘れてはいけないのです。